弊社のような大型の工作機械を開発・製作する会社では、機械製図に特化した機械系のCADを用いています。
自動車、携帯電話、金型などでも、やはり機械系に特化したCADを使います。
ここではルビー精工で利用している機械系CADについてご紹介します。
まず、CADとは何か?
CADとは、コンピュータで図面を作成するためのソフトです。
昔は手書きの図面でしたが、1990年代以降にCADが普及し、現在は機械や工業製品、建築物だけでなく、多くの分野でCADが使われています。
CADは製図が容易に行えるイメージがありますが、実際には慣れた人ですと手書きの方が早かったりします。
そこで、少し前まではベテランが手書きで書いて、それをCADオペレーターや、若いスタッフがCADに起こすことなどもよく行われていました。
しかし、複数の種類の線を使い分けだったり、線の太さを均一することなどはCADが得意とするところです。
最も重要な点は、修正が容易なことでしょう。手書きの設計図ではなかなか修正が難しい細かい部分も、CADですと綺麗に簡単に修正できます。
また、CAD図面はデータの利用活用が可能です。コピーできるため、リピートや改訂などにもすぐに対応できます。修正前と修正後のデータがあるので検証も容易です。
弊社で主に使用するCADの紹介
弊社では、iCADとSolidworks の二つの製品を主に利用しています。
iCAD
iCADは、富士通株式会社が1980年代から開発しているCADソフトです。
2Dだけでなく、3次元機能も近年強化されており、3次元と2次元が統合されたソフトウエアといえます。
iCADの特徴は、設計の対象が、「機械装置」「生産設備」「工作機械」に絞っていることです。
「機械装置」「生産設備」「工作機械」は部品点数が極めて多く、少数生産です。一品生産であることも多いと言えます。
そうした生産に特化しているのです。
CSGと呼ばれるデータ構造により、部品点数が多い製品でも、高速処理できます。
また、自由曲面などの設計には向いていません。
いわゆるデザイン重視の設計というよりも、質実剛健の設計に向いています。
Solidworks
Solidworksは逆に、自由局面を含む3次元設計に特化しています。
SolidWorks社は1993年に設立されて、1995年から販売を開始しています。
3次元CADとしては老舗と言えます。
製品ポリシー「使いやすく」、「手頃な価格で利用可能」であり、機能も豊富です。
その操作性のよさから、民生品のプロダクトデザイン用途の利用者多いですが、本質的には機械設計用のCADといえます。
少量で多品種のバリュエーションの設計に向いています。
現在は工業高校や理系の大学などの教育機関には安価なライセンスがあるので、若い人には使える人が増えています。
若手の設計者の採用には、こうしたCADの導入が必須です。
それぞれのCADの特徴があるので、会社の特性に合ったCADを使用しよう!
CADには様々な種類がありますが、CADごとに特徴があります。
また、3DCADは高性能なパソコンが必要となります。
レンダリングと言われる、3Dでの書き出しの作業にかなりの負荷がかかるためです。
ソフト自体の価格も比較的高いため、導入には助成金などの利用がおすすめです。
弊社について
私たちの会社は、車、エアコン、ハードディスクなどさまざまな製造業の会社向けに、部品加工・部品製作に特化した専用のカスタマイズ工作機械を設計製造しています。
弊社の人員削減と高精度という期待に応える弊社の RT-X001 ロータリートランスファーマシン
弊社のRT-X001 ロータリートランスファーマシンは、カスタマイズで多様な加工にも対応しています。
RUBY CNC RT-X001 ロータリートランスファーマシンのサイト