専用機同様の要望をぶつけてカスタマイズし、
精度や生産性など、期待に十分応えてくれた!
NCのロータリー加工機が
ニーズにマッチ
――どのようなきっかけで、導入に至ったのでしょうか?
ルビー精工さんから「ロータリー加工機のNC化ができる」と紹介を受けて、興味を持ったのがそもそものきっかけです。ちょうど、当社で穴あけ加工が必要な製品を製造しており、XYZの3軸を自動制御したいというニーズがありました。
当初はマシニングセンターを検討していたのですが、ルビー精工さんに当社の要望を詳しく伝えて話を聞き、このCNCロータリートランスファーマシンの方が適しているという結論に達しました。
ほぼ全自動でフル稼働も可能、
生産性の高さが決め手に
――特にどのような点が、採用の決め手になったのですか?
実は、当社の製品はタイで先行して製造していたのですが、同じものを日本で作るとなると、コストの問題などから、極力人員を絞る必要がありました。その点、このマシンであればほぼ全自動で手間がかかりません。例えば、材料を供給した後、途中で裏返したり、入れ替えたりすれば、手間も時間もかかる上、精度も落ちてしまいますが、そういったリスクを回避することができます。
また、24時間365日稼働させることが可能で、生産性の向上が見込める点も採用の決め手となりました。
汎用機でありながら、専用機と変わらないほど細かい要望を伝えて、カスタマイズ対応していただけた点も大きなポイントですね。
1台で複数の工程を担い、
サイクルタイムの短縮に貢献
――実際に導入した感想はいかがですか?
当社では現在、このCNCロータリートランスファーマシンが8台稼働しており、合計で月産数十万個に達するほどの大活躍です。1台で複数の工程を担える上、不具合の発生頻度も低いため、確実にサイクルタイムの短縮に貢献しています。
もちろん、精度にも問題はありません。導入当初こそ細かい調整が必要でしたが、NCユニットで数値制御が可能なので、すぐに安定稼働しました。
将来は、より自由自在に加工できるマシンを
――今後、加工機やルビー精工に期待することはありますか?
加工機については、作業者の負担軽減につながる改善を今後も期待しています。現在もスピンドルがわずか数秒で交換できるクイックチェンジャーの採用など、メンテナンス性を高める工夫が随所にありますが、これらをもっと進化させてほしいですね。
理想を言えば、今の精度を保ちつつ、より自由度の高い加工ができるとありがたいです。ルビー精工さんの技術なら、不可能ではないと思います。