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コロナ渦での機械受注はどうなっているのでしょうか?そして今後は?

機械受注

コロナ渦での機械受注はどうなっているのでしょうか?そして今後はどのように変化していくのでしょうか?いくつかのストーリーを考えてみたいと思います。

1. 内閣府発表の3月機械受注

内閣府は、3月の機械受注について発表しました。この数値は、民間設備投資の先行指標となる船舶・電力を除いています。

ここでは民間の受注額が前月比0.4%減となり、3カ月ぶりにマイナスとなっています。3月はまだ緊急事態宣言の前ですが、コロナによる影響どんどん大きくなってきている時です。

そのため自動車や電気機械で受注が減る一方、運輸業・郵便業や通信業の受注が伸びています。

しかしその、減少率は市場予想よりも小さかったといえます。

そのため内閣府の判断としては、基調判断は「足踏みがみられる」に据え置かれました。

これはどう見れば良いでしょう?

非製造業のプラスは、運輸業・郵便業や通信業の大型案件が効いていました。一方で、それがないと製造業単体ではかなり厳しかったといえます。

一方で中国で比較的早めに生産再開に向かっているので、これから全体としては伸びていくと見ることもできます。

2. 4月の工作機械受注額はどうだったのか?

4月の工作機械受注額は前年同月比48.3%減となっています。これは、リーマンショック後に受注悪化が続いていた2009年9月(62.1%)以来の大きさだったといえます。

かなり厳しい数値です。

3. コロナ後の工作機械受注はどうなるのか?

製造ラインの改善へ

これについては、いくつかのストーリーを考えることができます。

働き方が変化し、いままでの製造ラインの改善を行う必要が出てくるでしょう。そのため、より効率が良く少人数でも使用可能な工作機械の需要は増えていくことが予想されます。

製造拠点の一部(工作機械)を海外から日本へ

製造拠点が海外にあると、こうした自体にすぐに対応できません。そのため、いままで海外シフトを続けてきた会社の方針を変えて、一部の製造ラインを日本に移設することが予想されます。

これにより、日本向けの工作機械の需要が増えることが予測されます。

世界的な需要減少による設備投資の減少

しかし、しばらくはコロナウイルスの影響が大きく残ることが予測されます。末端の消費者の需要が大きくならなければ、結果的に大元である設備投資が大きくなることはありません。

世界的な景気の落ち込みは、工作機械需要にはマイナスです。

働き方の変化による新しい工作機械の期待

現場にいかなくても一定の製造業の状況を把握できるような、そうしたシステムを組み込んだ新しい工作機械の需要が増えることが予測されます。

これは、世界的な流れになるかもしれません。実は、すでにIoTを組み込んだシステムは一部実現していますが、今後はますます需要が大きくなっていきでしょう。

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