今年の超大型補助金である中小企業事業再構築補助金が閣議決定され、正式に実施されることになりました。
募集は3月になりそうです。
中小企業用の補助金としては、かなりの大型でしかもコロナ対策で補助金枠が増えているので採択率がかなり高く、2年間で採択件数55,000件を予定しています。
この数字は、かなりの採択数を見込んでいます。
以下はこれまでのものづくり補助金の採択数と採択率です。
平成30年度 (平成29年度補正)&令和元年度 (平成30年度補正)
応募件数 | 採択件数 | 採択率(%) | ||
平成30年度 (平成29年度補正) | 1次 | 17,275 | 9,518 | 55.1 |
2次 | 6,355 | 2,471 | 38.9 | |
令和元年度 (平成30年度補正) | 1次(早期審査) | 1,111 | 332 | 29.9 |
1次 | 14,927 | 7,468 | 50 | |
2次 | 5,876 | 2,063 | 35.1 |
令和2年度(令和元年度補正)
募集 | 枠 | 申請者数 | 提出時枠 | 採択時枠 | ||
採択者数 | 採択率 | 採択者数 | 採択率 | |||
1次 | ― | 2,287 | 1,429 | 62.5 | ― | ― |
2次 | 一般 | 2,400 | 1,006 | 41.9 | 1,494 | 62.3 |
コロナ特別 | 3,321 | 2,261 | 68.1 | 1,773 | 53.4 | |
計 | 5,721 | 3,267 | 57.1 | 3,267 | 57.1 | |
3次 | 一般 | 2,363 | 489 | 20.7 | 1,561 | 66.1 |
コロナ特別 | 4,560 | 2,148 | 47.1 | 1,076 | 23.6 | |
計 | 6,923 | 2,637 | 38.1 | 2,637 | 38.1 |
おおむね、1年間で1万件の採択がありました。
これに比べると、2年間で採択件数55,000件が破格に大きい数だとわかると思います。
だいたい、ものづくり補助金の2倍以上の採択があると思ってもらえれば良いと思います。
事業再構築補助金の概要
上限1億円、補助率2/3、予算1兆1,485億円という補助金です。
具体的には、以下の補助額となっています。
対象企業 | 補助額 | 補助率 |
---|---|---|
中小企業【通常枠】 | 100万円~6,000万円 | 2/3 |
中小企業【卒業枠】 | 6,000万円超~1億円 | 2/3 |
中堅企業【通常枠】 | 100万円~8,000万円 | 1/2 |
中堅企業【グローバルV字回復枠】 | 8,000万円超~1億円 | 1/2 |
申請要件
基本的な申請要件は、以下のとおりです。
- 申請前の直近6ヶ月間のうち、任意の3ヶ月の合計売上高が、コロナ以前の同3ヶ月の合計売上高と比較して10%以上減少していること。
- 自社の強みや経営資源(ヒト/モノ等)を活かしつつ、経産省が示す「事業再構築指針」に沿った事業計画を認定支援機関等と策定すること。
特別枠の創設
これに、コロナ特別枠があります。
特別枠では、通常枠の要件に加え緊急事態宣言に伴う不要不急の外出・移動の自粛等により影響を受けたことにより、2021年1~3月のいずれかの月の売上高が、対前年または対前々年比で
- 30%以上減少している
ことが要件です。
また、事業規模に応じて補助上限額が設定されています。
グローバルV字回復枠の創設
他の枠も概説します。
グローバルV字回復枠とは、100社限定を想定しており、以下のすべての要件を満たす中堅企業向けの特別枠となっています。
- 直前6か月のうち任意の3ヶ月の合計売上高がコロナ以前の同3ヶ月の合計売上高と比較して、
15%以上減少している中堅企業。 - 補助事業終了後3~5年で付加価値または従業員ひとりあたり付加価値額の5.0%以上増加を達成すること。
- グローバル展開を果たす事業であること。
卒業枠の創設
卒業枠とは、400社を100社限定を想定しており、以下のすべての要件を満たす中小企業向けの特別枠となっています。
事業期間内に、
- 組織再編
- 新規設備投資
- グローバル展開
のいずれかにより、資本金または従業員を増やし、中小企業から中堅企業に成長すること。
事業再構築補助金の採択数は、令和4年度までに55,000件程度
経産省は、事業再構築補助金の募集などの事務を行う事務局を公募しています。
ここで、わかるのは令和4年度末(2023年3月末)までの事業が明記されていることです。
よって、今後2年間に55000件の採択が行われる様に思います。
より詳しくはこちらを御覧ください。
補助金の応募について
応募方法については、基本はいままでの補助金と同じスキームと思われます。
3月に公募が開始されて、4月に一旦締め切りという感じと予測していますが、どうなるかは応募が開始しないとわかりません。
12月24日公表の資料を見る限り、GビズIDプライムによる電子申請のみになりそうです。
コロナの影響もあり、オンライン申請でしょうね!
- GビズIDについて詳しくは、GビズIDサイトをご覧ください。
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